みなさん！ご存知でしたか！？
2024年6月にはGmailユーザーへのメールが届かなくなるかもしれないんです！
Gmailとは
1.1. Gmailの重要性と利用状況
Gmailは、Googleが提供するメールサービスで、世界中で広く利用されています。
個人だけでなく、企業でも業務上必要なコミュニケーションツールとなっています。
Gmailのアクティブユーザー数は20億人を超えており、
メール市場でも大きなシェアを誇っています。
Gmailが選ばれる理由の一つに、優れたスパムフィルターがあります。
Gmailは高度な機械学習アルゴリズムを使用して、
スパムメールを自動的に検出し、ユーザーの受信トレイから隔離します。
ユーザーは不要なメールに煩わされる、重要なメールに集中できます。
また、Gmail は、ラベル機能やフィルター機能、検索機能など、
メールの管理において様々な機能を提供しています。
これらの機能により、ユーザーは大量のメールを効率的に処理し、
必要な情報を選び決めることができます。
1.2. 2024年6月に予定されているGmailの変更点
2024年6月に予定されている変更により、
メールがなくなるという問題が発生する可能性があります。
認証技術の設定が慎重な送信元からのメールは、Gmailでは受信されなくなります。
この変更は、メールの送信者にとって大きな影響があります。
特に、メールマーケティングを行う企業は、
認証設定の見直しが必須となります。
認証設定が慎重なままでは、
せっかく作成したメールキャンペーンが顧客に評価できない。
故に、マーケティング効果が得られなくなってしまうからです。
Gmailへのメールが見つからない原因
2.1.メールの認証方式の変更
Gmail へのメールが届かなくなる主な原因です。
これまでは、送信元メールサーバーの IP アドレスを
ベースにメール監視性が評価されていましたが、
2024年6月以降は、DMARC、DKIM、SPFといった
認証技術の設定が正しく行われることが重要となります。
DMARCは、ドメインを識別したメールを防ぐための認証技術です。
送信元ドメインのDNSにDMARCレコードを設定することで、
受信者側でメールの正当性を確認できます。
DMARCレコードには、
SPFとDKIMの認証結果をどのように扱うか指定ポリシーが含まれています。
DKIMは、メールの内容が送信途中で変更されていないことを保証する認証技術です。
送信元メールサーバーで生成したDKIMのキーを、
送信元ドメインのDNSに公開キーとして設定します。
では、この公開キーを使ってメールの電子署名を検証し、
メールの完全性を確認します。
SPFは、送信元メールサーバーのIPアドレスを指定することで、
なりすましメールを防ぐための認証技術です。
送信元ドメインのDNSにSPFレコードを設定します。
正当なメールサーバーのIPアドレスを指定します。
受信者側では、SPFレコードに指定されたIPアドレスからのメールかどうかを確認します。
2024年6月以降、これらの認証技術の設定が
慎重に送信する元からのメールは、Gmailで受信されなくなります。
2.2.セキュリティ強化に伴う影響
Gmail のセキュリティ強化は、
ユーザーのプライバシーを保護し、
スパムメールや有益なメールを減らすことを目的としています。
相手からのメールは、
最適なメールであってもGmailで受信されなくなってしまいます。
これは、メールマーケティングを行う企業にとって大きな問題となります。
また、認証設定が慎重な送信元からのメールが大量に送信された場合、
Gmail のスパムフィルターが誤認する可能性もあります。
誤認されたメールは、スパムフォルダに振り分けられる可能性があります。
2.3.送信元メールサーバーの設定不備
送信元メールサーバーの設定不備も、
Gmail へのメールが届かない原因の一つです。
DMARC レコードの設定がない、
DKIM のキーが古い、
SPF レコードが正しく設定されています存在しないなど、
送信元メールサーバーの設定に問題があると、
Gmail側で正当なメールと判断されなくなります。
送信元メールサーバーの設定不備は、
メールの送信者にとって大きなリスクとなります。
設定不備によって、
正当なメールがGmailで受信されなくなるだけで送信されず、
元IPアドレスがブラックリストに登録されてしまう可能性があります。
ブラックリストに登録されたIPアドレスからのメールは、
他のメールサービスでも受信されにくくなります。
2024年6月までにやるべき３つの対応
3.1. DMARC、DKIM、SPFの設定確認と更新
1. DMARCレコードの確認と設定
DMARCは、ドメインを称したメールを防ぐための認証技術です。
送信元ドメインのDNSにDMARCレコードを設定することで、
受信者側でメールの正当性を確認できます。
DMARCレコードを設定している場合は、
そのポリシーが正しいかどうかを確認し、必要に応じて更新します。
DMARCレコードを設定していない場合は、とりあえず設定を行います。
DMARCレコードの設定には、以下の手順が必要です。
1,送信元ドメインのSPFレコードとDKIMを設定する
2,DMARCレコードのポリシーを決定する
（なしポリシーから始めることをお勧めします）
3,DMARCレコードをDNSに設定する
4,DMARCレポートを受信し、認証結果を確認する
5,徐々にポリシーを強化していきます
DMARCレコードの設定は、技術知識が必要です。
専門知識を持ったIT業者に相談するか、
メールサービスプロバイダーのサポートを利用することをお勧めします。
3.2 DKIMの鍵の再生成と設定
2. DKIMの確認と設定
DKIMは、メールの内容が送信途中で変更されていないことを保証する認証技術です。
送信元メールサーバーで生成したDKIMの鍵を、
送信元ドメインのDNSに公開鍵2024年6月までに、
DKIMのキーを再生成し、
DNSの設定を更新することをお勧めします。
古いキーを使い続けると、
Gmail側で正当なメールと判断されない可能性があります。
DKIMのキーの再生成と設定には、以下の手順が必要です。
1,送信元メールサーバーでDKIMのキーペアを生成する
2,公開鍵を送信元ドメインのDNSに設定する
3,送信元メールサーバーでDKIM設定の設定を行う
4,テスト用のメールを送信し、DKIM 署名が正しく検証されることを確認する
DKIMの鍵の再生成と設定も、少し技術的な知識が必要です。
専門知識を持ったIT業者に相談するか、
メールサービスプロバイダーのサポートを利用することをお勧めします。
3.3 SPFレコードの確認と更新
3. SPFの確認と更新
SPFは、送信元メールサーバーのIPアドレスを指定することで、
なりすましメールを防ぐための認証技術です。
送信元ドメインのDNSにSPFレコードを設定し、
正当なメールサーバーのIPアドレスを指定します。
既に SPF レコードを設定している場合は、
指定されている IP アドレスが正しいかどうかを確認し、
必要に応じて更新します。
SPFレコードの設定には、以下の手順が必要です。
１、送信元メールサーバーのIPアドレスを確認する
２、送信元ドメインのDNSにSPFレコードを設定する
３、SPFレコードに指定するIPアドレスの範囲を決定する
４、インクルード機能を使って、外部のメールサーバーを許可する
５、テスト用のメールを送信し、SPF認証が正しく行われることを確認する
SPFレコードの設定は、
DMARCレコードやDKIMの設定と比べると比較的簡単です。
ただし、設定を誤ると、
正当なメールが受信されなくなる可能性があるため注意が必要です。
送信元メールサーバーの設定見直し
3.2.1.送信元IPアドレスの評価確認
メールサーバーのIPアドレスが、
ブラックリストに登録されているか確認します。
ブラックリストに登録されているIPアドレスからのメールは、
Gmailで受信されにくいです。
定期的にIPアドレスの評価を確認し、
問題がある場合はとりあえず対処しましょう。
IPアドレスの評価を確認するには、以下のようなツールを利用します。
・スパムハウスブロックリスト（SBL）
・スパムコップ（DSBL)
・バラクーダ レピュテーション ブロック リスト（BRBL）
・パッシブスパムブロックリスト（PSBL）
・複合ブロッキングリスト（CBL）
これらのツールを使って、送信元IPアドレスが
ブラックリストに登録されているか定期的に確認します。
ブラックリストに登録されている場合は、
登録理由を調査し、問題を解決する必要があります。
3.2.2.リバースDNSの設定確認
リバースDNSは、IPアドレスからドメイン名を意識するための仕組み。
送信元メールサーバーのIPアドレスに対して、
正しいリバースDNSが設定されているか確認します。
ない、または正しく設定されていない場合、
Gmail 側でメールのセキュリティが低く評価される可能性がある。
リバースDNSの設定を確認するには、以下の手順が必要です。
１、送信元メールサーバーのIPアドレスを確認する
２、nslookupコマンドなどを使って、IPアドレスからドメイン名を表示
３、対抗したドメイン名が、
送信元メールサーバーのドメイン名と一致しているか確認する
リバースDNSが正しく設定管理されていない場合は、
ネットワーク者に連絡し、設定を修正してもらう必要があります。
3.2.3. SMTP サーバーの設定確認
送信元メールサーバーの SMTP サーバーで、
SMTP-AUTH 等の認証設定が正しく行われ認証されているか確認します。
認証設定が正しくない場合、Gmail 側でメールが
正しいものSMTPサーバーの認証設定を見直し、必要に応じて強化しましょう。
SMTPサーバーの設定認証を確認するには、以下の手順が必要です。
１、送信元メールサーバーのSMTPサーバー設定を確認する
２、SMTP-AUTHが有効になったか確認する
３、平文パスワードではなく、暗号化された認証方式
（CRAM-MD5、LOGIN、PLAIN）が使われないで確認する
４、送信元IPアドレスによる制限が適切に設定され確認する
SMTPサーバーの設定が安全な場合は、
設定を見直し、セキュリティを強化する必要があります。
メールサーバーの設定変更は、認証に行う必要があるので、
専門知識を持ったIT業者に相談することをお勧めします。
メールテンプレートとコンテンツの最適化
3.3.1.メールコンテンツのパーソナライズ
メールのコンテンツを受信者ごとにパーソナライズすることで、
メールの理解性が考えられます。
受信者の名前を含める、受信者の興味関心に合わせた
コンテンツを提供するなど、パーソナライズを積極的に使う。
パーソナライズの程度が過ぎると、
スパムメールと判断される可能性があるため注意が必要です。
メール内容のパーソナライズには、以下のような手法があります。
・受信者の名前を件名や本文に含める
・受信者の購入履歴や閲覧履歴に基づいて、おすすめ商品を提案する
・受信者の居住地域に合わせた情報を提供する
・受信者の誕生日やアニバーサリーに合わせたメッセージ
パーソナライズを行う際は、受信者のプライバシーに配慮し、
個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。
また、パーソナライズの効果を測定し、
慎重に改善していくことが重要です。
3.3.2.画像や添付ファイルの最適化
メールに画像や添付ファイルを含める場合は、
ファイルサイズを最適化、受信者が快適に閲覧できるようにします。
また、不要な添付ファイルは極力避け、
必要な情報はメール本文に記載させていただきます。
画像や添付ファイルを最適化するには、以下のような手法があります。
・画像ファイルの解像度を下げる
・画像ファイルを圧縮する
（JPEG、PNG、GIFなどの圧縮フォーマットを使用する）
・添付ファイルをクラウドストレージにアップロードし、URLを記載する
・添付ファイルを圧縮する（ZIP、RAR等の圧縮フォーマットを使用する）
画像や添付ファイルのサイズが大きすぎると、
スパムフィルターに最もいる可能性があるので注意が必要です。
目安として、メール全体のサイズを2MB以下に抑えることをお勧めします。
3.3.3.リンク先の安全性確認
メールに含めるリンク先が、安全で信頼できるものであることを確認します。
リンク先が注目のあるサイトやマルウェアに感染したサイトである場合、
Gmail側でメールガムスパと判断される可能性があります。
定期的にリンク先の安全性を確認し、
問題があるリンクは削除しましょう。
リンク先の安全性を確認するには、以下のような手法があります。
・ウイルス対策ソフトやWebレピュテーションサービスを使って、
リンク先のURLを検査する
・リンク先のWebサイトの証明書を確認する
（HTTPSで暗号化されているか、証明書が有効か等）
・リンク先のWebサイトの評判を確認する
（オンラインレビューや評判サイトを参照する）
リンク先の安全性に問題がある場合は、リンクを削除するか、
別の安全なURLに差し替える必要があります。
また、メール本文中のリンクは、無制限短縮URLを使わず、
完全なURLを記載しますようにしましょう。
まとめ
4.1. 2024年6月の変更に備えることの重要性
2024年6月のGmailの変更は、
セキュリティ強化を目的としたものですが、
認証設定が慎重な送信元からのメールが届かなくなるという影響があります。
この変更に備えることは、
メールマーケティングを行う企業にとって非常に重要です。
迷惑メールやフィッシングメールが増加する中、
メールの認証技術を強化することは、
ユーザーのセキュリティを守るために必要です。
Gmail の変更は、メールの送信者に対して、
認証技術の適切な実装を求めるものであり、
メールの健全性を高めることにつながります。
メールマーケティングを行う企業は、
この変更を前向きに捉え、メールの認証設定を書くことが重要です。
認証設定を正しく行うことで、
自社のメールが確実に受信者に届くだけでなく、
ユーザーからもわかります。
4.2.対応を怠った場合のリスク
2024年6月までに必要な対応を怠った場合、
送信したメールがGmailで受信されなくなるというリスクがあります。
これは、顧客とのコミュニケーションが取れなくなることを意味し、
ビジネスにも大きな影響を与えません。
早めの対策が肝心です。
メールがGmailで受信されなくなると、以下のようなリスクがあります。
・顧客からの問い合わせに問題なく、対応が解決
・キャンペーンやプロモーションの告知が目立たず、販売機会を逸らす
・ニュースレターや重要なお知らせが考慮されず、顧客との関係性が把握される
・自社のメールアドレスがスパム送信者と見なされ、信頼性が低下する
これらのリスクを回避するためには、
早めに対策を立て、適切に実行していく必要があります。
4.3.継続的なメールデリバラビリティの監視の必要性
2024年6月の変更に対応した後も、
継続的にメールデリバラビリティを監視する必要があります。
メール配信の状況を確認し、問題があれば早急に対処しましょう。
メールデリバラビリティを監視するには、以下のような手法があります。
・メールの到達率を確認する（送信数と受信数を比較する）
・メールの開封率やクリック率を確認する
・受信者からの反応（お問い合わせ、購入等）を確認する
・メールの配信エラーを確認する（バウンスメール、エラーログ等）
これらの指標を定期的に確認し、異常があれば原因を調査して対処します。
また、メールの配信状況を分析し、改善点を見つけることも重要です。
メールデリバラビリティの監視は、
メールマーケティングを行う上で欠かせない作業です。
継続的にメールの配信状況を把握し、
適切な対策を行うことで、安定したメール配信を実現できます。
以上が、「 【重要】2024年6月のGmail変更に備えよう！3つの必須対策解説」
というテーマで解説しました。
2024年6月の変更に備え、
早めの対策を行うことが重要です。
DMARC、DKIM、SPFの設定確認と更新、
送信元メールサーバーの設定見直し、
メールテンプレートとコンテンツの最適化など、
これから始めていきましょう。
メールマーケティングは、
顧客とのコミュニケーションを進める上で欠かせない手段です。
Gmail の変更に適切に対応し、メールデリバラビリティを維持することで、
効果的なメールマーケティングを継続することができます。
今日の内容が、皆さんのメールマーケティングの改善に役立てれば幸いです。
ご視聴ありがとうございました。
