ぷはぁ〜
毎日風呂上がりの『ビール』最高ー!!!
何気ないひと時、あなたは世の中のブランディング術にはまっている!?
知らないと後悔する!その理由とは。
2023年4月に発売開始された
『サントリー生ビール』(Amazon公式サイト)
(350ml、199円)

発売開始3ヶ月で200万ケース(1ケースは大ビン20本換算)を超えている
大ヒット中なのはご存じだろうか?
実は私、普段ビールは自ら進んで飲まないです笑
友達と集まったと時に飲むぐらいでした。
しかし最近、スーパーで買い物をしていた時にビールの陳列棚を見ると
なんか自分でも気がつかない間(無意識)に手に取っていました。
家に帰って何か引っかかる、何で普段飲まないし、手に取らないのに
あの時、気になって手に取ってしまったんだろうと
考えたところ気がついてしまいました。
そうです!手にとった理由、それは
『違和感です!』
違和感?なんだそれ?と思った方もいらっしゃったかもしれません。
実はこの『違和感』こそがサントリーの戦略だったんです!
この『違和感』こそ『差別化』なんです!
これこそが本当のブランディング

このパッケージデザインこそが『差別化の正体』だった!
パッケージデザイン?何だそれ?それがブランディングと関係あるの?
そう思った方、ぜひ、ビールの陳列棚をもう一度見に行ってください!
単品でこのデザインを見ただけだといつもと雰囲気が違うかも、
と思うだけかもしれませんが、陳列棚を見た時、このパッケージが
『浮いて』いたんです。

普通のビールのパッケージにはない『違和感=差別化』は、
陳列棚を見たら分かります。
正直に言ってしまうと、私の勝手な偏見かもしれませんが、
ビールなのに『カッコよくないデザイン』『これといっていい訳ではない』
『かといってオシャレでもない』ただただ不思議なパッケージです。
私が思っているビールのパッケージは何となく重量感があり『ビール』を
全面的に出しているイメージがあった。
今回のサントリーのデザインはどうやら2つの特徴がありそうだ。
1、企業名がデカデカと入っている。
2、今回のデザインはビールの樽をモチーフにしているみたい。

今までのビール感(デザイン)をなくし、あえてお客の目を引くデザインこそが
サントリーのブランディング術です。
ブランディングの『方向性』こそ真似するべし

このデザインの『差別化』を作り出すのには色々と試行錯誤したに違いない。
ブランディングを考えるときに大事なのが『方向性』を
どの分野にするのかがマーケティングでは非常に大事になってくる。
例えば
ブログ記事を書く際にも『誰に どんな未来を 届けるか』を考えて
ブログ記事を書きます。
ただ、この『誰に』の部分でも幅が広くなりすぎると伝わらなくなります。
そこで『どんな人に届けるか方向性』を決めて
その人が好きそうなデザインに絞っていくことで
本当に届けたい人に好まれるデザインを届けられるようになる。
この『方向性』を決めるためには消費者目線になることが重要です。
消費者の気持ちになり『方向性』を決めていくことで、
今までにないデザインが出来上がります。
どのように『方向性』を決めるかというと、
考えてみてほしい
例えば、スーパーのビール陳列棚に今までと同じようなデザインだったら
消費者はどんなことを思うだろうか?
私だったら『ただのビールだと』普段ビールを飲む訳じゃないので
手に取るまではいかなかっただろう。
今回手に取った理由は、ビールなのに今までと雰囲気が違い『差別化』を感じつつ
『美味しそうだなぁ』と思ってしまったことです。
これこそがしっかりと『方向性』を考えてデザインを決めたんだなと思えました。
サントリーのブランド戦略

絶対に味に興味があったんでしょ!?
それはデザインが気になったからじゃないよ!
って言われるかもしれません。
サントリーといえばプレミアムビール(贅沢ビール)が有名ですよね。
中でもサントリーといえば、
ザ・プレミアム・モルツ(プレミアムビール)【Amazon公式より】
が人気です。
このプレミアムビール(ちょっとお高いビールのこと)は
お中元やお歳暮など贈り物として売る。
ギフトシーズンがメインで伸びていました。
ですが、実際にサントリーがプレミアムビールについて調査したところ、
消費者が最も飲んでいる場面が休日の夕食時が一番多いとのことでした。
頑張った自分へのご褒美として、
休日のプチ贅沢を味わう人たちに好まれていることがわかったのです。
そこで、サントリーは『週末』というキーワードを軸に広告を打ち出します。
ターゲットには『最高金賞のビールで最高の週末を』
と言うキャッチフレーズで商品理解を深めたのです。
もう一度、簡単に言います。
『週末に飲むビール』としてアプローチしたのです。
すると大ヒットとなり、
今まではお中元などギフトシーズンがメインだったのにも関わらず、
今では『週末に飲みたい贅沢ビール』として認知させることに成功しています。
今やプレミアビール市場において、サントリーは約5割のシェアを占めています。
そんなサントリーの新しいビールだったので
『美味しそうだなぁ』と思ってしまったかもしれない
と考える人も少なくはないと思う。
ただ、私はそれだけでは『無意識に手に取った』ことの理由にはならないと思う。
なぜなら、普段ビールは飲まないからです。
ビールの陳列棚を見て何か「違和感」を感じた。
確実に『デザインだけ』で気になったから手に取りました。
違和感を作ることは素人でもできるの?

言っておきます。
まず素人ではこんな素晴らしいデザインを作るのは難しいです。笑
普通の人が『違和感』を出したデザインにすると
普通に違和感のあるデザインになります。
今回のサントリーのデザインはバランスがいい『違和感』なのです。
ただ、素人でもブランディングを成功させるポイントはあります。
ブランディングを成功させるには、先ほども言ったように
ターゲット目線に立って戦略を検討することが一番重要です
また、素人でも差別化を出す方法はあります。
こちらの方法であなたも『差別化』を考えてみてください!
まとめ

自分の商品に『違和感』を作ることは難しい。
だけど、大手に負けないためには、
大手には見えないぐらいの消費者目線に徹底的になることで
どういったデザインにした方が刺さりやすいかがわかるようになる。
また、普段からこういった『違和感』には敏感になるよう
意識していることがとても大切です。
その意識こそが顧客目線になる第一歩であり、ブランディング力を上げられるのです。
おまけ:ブランディングで差別化するために

初心者でも差別化を簡単に考えられる方法があります。
その方法とは、『3C分析』:『USP戦略』こういったものがあります。
ぜひ、あなたも誰にも負けない『差別化』を考えてみましょう!