Q、コンセプトってそんなに大事なの?行き当たりばったりじゃダメ?
コンセプトはとっても大事ですよ!
絶対に行き当たりばったりじゃダメ!
何せ倒産したのは「コンセプト設計を軽視してた」私自身ですから!
二度とあんな思いをしたくないし、させたくありません。
ビジネス成功のカギはこのコンセプト設計によって
大きく左右されることは間違いありません。
企業が「商品」や「サービス」を販売していく上で、
重要とされている要素にコンセプト設計があげられています。
残念なことにこのコンセプト設計を決めようとしても、
何をしていいのか分からずに 闇雲に設定したまま
ビジネスを初めてしまう方も多いのです。
曖昧だと失敗を招いてしまうことがあります。
まさに私がそうでした。
実際に私自身飲食を始めた時、コンセプトをしっかりと決めきれずに
スタートさせてしまい、店を閉めなくてはいけなくなった経験があります。
理由の一つにコンセプトを決めて、どんなお客様が集まりどのように満足してもらうかまで決めていた場所が決まっていたのですが、いざ店を始めようとしたその場所が急遽ダメになってしまいました。(ダメになってしまった理由は色々あります)
すでに社員、アルバイトが決まっていたのでとりあえず始めるために
何もコンセプトを決めずに違う場所で店を初めてしまったことが原因です。
あなたがこれからWebを使ったビジネスを始めていきたいと思っていた場合でも
このコンセプト設計が曖昧だと 私と同じ道を進んでしまう恐れがあります。
私が経験した悲しくて苦痛だった思いは、
あなたには味わってもらいたくありません。
なので、どのようにコンセプト設計を考えていくのかを お伝えしていきます。
コンセプト設計や手順が分かる。
これを見たあなたは最高のコンセプト設計ができます。
そもそもコンセプト設計って何?

コンセプトとは「話の基盤となり、一貫させるテーマ」のことです。
コンセプトを直訳すると『概念』(出典: Wikipedia)
という意味です。
ビジネスにおいては、商品やサービスをはじめとした様々な企画や
プロジェクトにおける基本的な方向性であったり、
枠組みといった意味で使われる場面が多いです。
砕いた感じで言うと、
『誰に』『何を伝えて・教えて』『どんな未来が手に入る?』
を決めることです。
より具体的に言うと
『あなたのターゲットに』『どのような商品を提供して』
『ターゲットはどんな未来を手にすることができる』のか
を徹底的に考えて設計する事がコンセプトです。
何でコンセプト設計が重要視されてるの?

コンセプト設計がなぜ重要なかを解説していく上で
2つの重要なポイントが挙げられます。
1、商品やサービス全体に影響を及ぼすため
2、コンセプトによって消費者の価値が変わる
1、商品やサービス全体に影響を及ぼすため
そもそも商品・サービスやイベントをするときでも
コンセプト設計を決めるところから始まります。
コンセプトを決める際、その商品やサービスは社会全体に役に立ったり、
顧客のニーズに当てはまるかなどの、商品やサービス自体の存在意義を
決めると言うことです。
コンセプトが決まれば、それにあった形や姿が決まり、デザインも決まってきます。
ここまで聞いて分かる通り、
すべての工程の土台になるのがコンセプト設計です。
そのため、商品やサービスなどのあり方自体を決めるものになるため、
コンセプトが変わるだけで必然的に、機能だったりデザイン的なもの
すべてが変わってきます。
こうしたことから、商品やサービス全体に影響を及ぼすため
コンセプト設計が非常に大切な工程の1つだと言えます。
2、コンセプトによって消費者が価値を決める
消費者がメリットを感じることにより、
始めて商品やサービスを利用してもらえる。
例えば、PCを原始時代に持っていったとしたら、
PCの存在自体知らない原始人には全く価値を感じることはないかと思います。
なぜならば、パソコンで飯も焼けなければ食べれもしない、
ましてや狩などにも使うことができないので、ただの物でしかありません。
そのため、初めは物珍しさに手に取ることがあったとしても、
いずれは利用価値のないものとして手放してしまう。
そもそも壊されてしまうかと思います。
商品やサービスも同じように
「物の在り方」を認識してもらうことによって始めて、価値が生まれます。
この「物の在り方」を決めるのがコンセプトであり、
コンセプト設計が定まらない物であれば消費者は価値があるとは思えません。
そのために、商品やサービスの価値を生み出すために必要なのがコンセプトであり、
最も重要な工程であると言えます。
コンセプトはどのように決めるの?

コンセプトを決めるのに最も重要なのが『リサーチ』です。
(※リサーチの方法をより詳しく知りたい方は是非読んでもらいたい本です。)
リサーチでも何を重点的に調べていくのかというと、始めに伝えた3つ
『誰に』『何を伝えて・教えて』『どんな未来が手に入る?』を調べていく。
調べ上げていく順番は
1、競合や市場の調査を行います。
2、『誰に』=ターゲットを決める。
3、そのターゲットはどんな悩みがある?
4、『何を伝えて・教えて』=課題を解決する方法
5、『どんな未来が手に入る?』=ベネフィットを見せる
1、競合や市場の調査を行います。
競合・市場・自社を調べていく必要があります。
これを調べる分析方法をマーケティングでは『3C分析』というのがあります。
3C分析がわからない方は『小学生でも分かる3C分析』を見てみてください!
3C分析とは
調査を行うことで、自社の商品やサービスを競合と比較した際に、
その中でも「魅力的な価値」を届けられる状態にして、
市場にリリースすることができます。
中には競合と市場は調べるけど自社は何で
分析しないといけないのかと言われることがありますが
自社の調査をする理由は、消費者から客観的に
どのように見られているかを把握するためです。
この3つ『競合』『市場』『自社』を分析することによって、
顧客が求めている商品は何なのかを可視化することができる。
また、自社のポジションがどこなのかが分かるためにとても重要なリサーチである。
2、『誰に』=ターゲットを決める。
ターゲットを決める理由はコンセプト設定がしやすくなるためである。
ターゲットが設定されていないとどんな商品で
どんなものにするのかが分かりにくくなってしまうため、
ターゲットを決めることは重要です。
ターゲットを決める場合、年齢・性別・職業・住んでる場所など
細かく決めることで分かりやすくなる。
さらにターゲットからより細かく分析したのが『ペルソナ』といいます。
『ペルソナ・ターゲットの違い』がわからない方は見てみてください!
3、そのターゲットはどんな悩みがある?
ターゲットが抱えている悩みを明確にすることが必要です。
ターゲットが思うマイナス要素を洗い出す理由としては、
具体的に不満や不便をしっかりと言葉に出すことによって、
『ターゲットがこうなりたい』と思う部分が分かりやすくなる。
その『こうなりたい』をコンセプトの参考にすることで、
より深いベネフィットが見せやすくなる。
4、『何を伝えて・教えて』=課題を解決する方法
実現的に解決できることを見せていくことが重要。
もし、夢物語のベネフィットであれば信用がなくなり
商品やサービスとして提供ができなくなる。
5、『どんな未来が手に入る?』=ベネフィットを見せる
しっかりと課題を解決した上で、どんな未来が待っているのかが分からないと
今まで説明してきた内容も全く意味がなくなります。
人はこのベネフィットが見えてこないと物は買わない習性があります。
そのため、この『ベネフィットを見せること』もとても重要である。
コンセプトはアイディアも必要である

一度聞いたら決して忘れないメッセージ、人を行動に駆り立てるような言葉、
そう!まさに相手の『心を鷲掴みにする言葉』を作る法則があるのはご存知だろうか?
この言葉を考えたのが
スタンフォード大学のチップ・ハース教授とダン・ハースの兄弟です。
その著書『アイデアの力』で、以下の6つの法則を明らかにしました。
要素の頭文字をとってSUCCESsと言います!
(1)単純明快である(Simple)
(2)意外性がある(Unexpected)
(3)具体的である(Concrete)
(4)信頼性がある(Credible)
(5)感情に訴える(Emotional)
(6)物語性(Story)
1、単純性
分かりやすく単純明快であることは相手の心に響きやすい
長文では大事なポイントもボヤけて聞こえてしまいがちです。
例えばユニクロで有名なヒートテックのキャッチコピーが
とても分かりやすので例に挙げると、
ヒートテックの始めのキャッチコピーが何だったかと言うと
『体の水蒸気を吸着して発熱する繊維と、何重もの空気の層で熱を逃さない』
と言うキャッチコピーでした。
それを
『自動的にずっと暖かい』
たったのこれだけにしただけでダイレクトに機能が伝わり
一番伝えたいポイントも頭に残りやすくなりました。
2、意外性
常識にとらわれない意外性で相手の興味を引き付ける
相手の興味を引き付け記憶に残りやすいアイディアには意外性が必ずあります。
意外性は色々ありますが、私自身印象深かったのを
2つほど挙げると道の駅でアイスクリームを食べようとしたら
『アイスクリーム✖️ワサビ』甘い辛いの真逆でびっくりしました。
他にはディズニーで出た『美女と野獣』はとても印象深いです。
こちらも真逆の意味で意外性があり興味が出たのを思い出します。
3、具体的
具体的だと相手が理解しやすい
誰にも分かるように具体的にする必要があります。
例えば、
抽象的に「優れた技術」とだけ言われても何のことか分からないです。
それを具体的に
『こちらはエンジン性能を20%高めた技術です』と言うように
数字など用いることが必要です。
4、信頼性
信頼性があることでアイディアが指示されやすい
アイディアが素晴らしい物だとしても信頼性がなければ受け入れてもらえません。
信頼性を持たせるには先ほどのように統計的なデータや数値を用いたりすると良い。
また、SUCCESのように著名な研究者によって証明されたというような
権威のある事実を持ち出したり、細部のディテールを細かく説明すると効果的です。
5、感情的
感情と結びつくことで相手の記憶に焼き付く
感情に訴えることにより、理論にも勝ることがありえます。
6、物語性
絆、挑戦、創造性といった物語性で心に響かせる
アニメや映画でもストーリ性があるから覚えやすい傾向があります。
それこそ昔話は1、2回見ただけでも何となくのストーリーが話せてしまいます。
例えば
桃太郎の話も私は30年前に聞いただけですが今でも大体のストーリーが
簡単に話せてしまいます。
それほど、ストーリー性を持たせることが重要なのが分かる。
まとめ

商品やサービスを消費者に何かを提供する際は、コンセプト設計が非常に大切です。
コンセプトが曖昧だと消費者からの支持にも影響が出る。
本当に自分の商品やサービスは社会にニーズがあるのかを
しっかりと調べることが今後のあなたの
ビジネス成功に大きく影響を及ぼします。
今回紹介した手順やアイディアの出し方を意識して
あなたも最高のコンセプト設計をしてください!